クローバー

し、殴る。
泣いている多恵子。

「多恵子…ごめん。」

抱きしめる。
キス。

「多恵子、部屋に逃げよう。」

多恵子は足がすくんでいる。政治は多恵子をお姫様抱っこしてそっとキスして、見つめ合い、

「行こう。」

と言いマンションの中へ。
残された男。政治と多恵子のお揃いのネックレスを見て、

「彼氏いたのか。」


部屋。鍵を閉め、居間で政治は多恵子を優しく抱いている。
二人は甘いキスを何度も交わす。

「多恵子、ごめん…もっと早く来ていたら…。」

多恵子は泣いている。

「政治さんと早く会いたかった…ごめんなさい。外に出ちゃった。」

政治は首を横に振って、

「違う。もういい。忘れるんだ。」
「怖い…。」


お風呂。二人は抱き合う。

「愛してる、多恵子。」
「…滅多に言わないくせに。」
「普段言うのは恥ずかしい。」

ちゅっ。

「あぁん!?…こんな声出せるのは政治さんだけだもん。」

政治は多恵子の髪を撫でる。


多恵子のベッド。政治は多恵子が眠ったのを確認して眠る。


「それからストーカーはどうなったのです?」
「現れなくなりました。私が彼氏だと認識したのでしょう。多恵子の家に行く時は手を繋いで自分の女だと植え付けてましたから。私達が付き合って1年近く経った頃、私は感づいた。授業で三田君のクラスに訪れたら、茉衣さんがおかしい。それまでより甘いカオをしていて、すぐにわかった。遥紀君と茉衣さんが関係を持ったこと。すぐに多恵子に話しました。」


「三田君と真田さん、関係持ったね。」

政治は、多恵子と二人きりの時に言う。

「え?」

多恵子はびっくり。

「…最近真田さんふと寂しそうなカオをしてるよ。何かあったのかなぁ。」
「へ?…確かにふとそんなカオするな。」


そして別れるという情報が。

「何で?」

多恵子は言う。政治は、

「わからない。…あんなにラブラブだし、それに関係持ち出したんだぞ。エッチして捨てるのか?」
「…そんな二人じゃないわ。いくら私達にすれ違いがあっても、彼らを考えたら、すぐに仲直りしたのに。」
「あぁ。」

見つめ合う。


遥紀らの卒業が近づく頃、政治は見