たらあの手この手で授業をつぶしにかかりますから。彼氏の事でもうまく受け流さないと策略にはまりますよ。生徒はそういう時に限って策士ですから。ねぇ、上野先生。」
「結婚してても奥さんかわいい?とか何て呼んでる?とか、昨日の夜はした?とか、エッチの時にどういう風に囁く?とか、子供はまだ?もしかしてセックスレス?とか、何かにつけて口撃ですよ。過激です…。」
「生徒は性に過敏です。」
他の先生も答える。政治は多恵子に耳打ちして、
「だからネックレスしてないんだ。それは突かれる要素だ。多恵子はもうばれてるから無いなら無いで突かれる。」
「え…。」
耳打ちを解放して、
「生徒は一手二手先を見てますよ。」
「…はい。」
そこへ、
「先生…。」
遥紀が入って来る。政治は、
「あれ、三田君、彼女は?」
「…教室にいます。」
「一人でいたら可哀相ですよ?」
「…大丈夫です。友達同士で話しています。彼女彼女言わないで…隠してるのに。」
「バレバレだ。あれで隠してるつもり?」
「…。」
「ふふふ、かわいいですね。」
「先生、…相談があるんです。」
「え?」
多恵子は、
「彼女の事?」
言うと遥紀は頷く。
「先生でいい?」
「はい…。」
政治は、
「仕方ないですねぇ。世話焼きの私も1年の時の担任として聞きます。」
「…ここでは話しにくいんです。」
政治は、
「では、数学準備室にでも行きましょうか。」
「…はい。」
数学準備室。3人。
「彼女がどうしたの?」
多恵子は優しく聞く。
「…僕って茉衣に何て思われてるのかな?性には疎いかな?寝るのが全てですか?寝たら赤ちゃん出来てしまう。茉衣が悲しむ。茉衣の沈んだ顔は見たくない。みんな抱けとか言うけど抱かないと茉衣に捨てられるのかな?」
政治は、
「そんな事はないね。三田君は優しいね。彼女を思いやるんだ。」
(前日、抱き合った二人)
「無理にしてはいけない。彼女を苦しませるだけだ。高校生には経済力がない。もし、子供ができたとして、家族から同意を得るとは限らない。堕胎することは彼女にとって負担になる。彼女のような性格なら身ごもったら母性が目覚めて離したくないと思う。無理に堕胎させ
「結婚してても奥さんかわいい?とか何て呼んでる?とか、昨日の夜はした?とか、エッチの時にどういう風に囁く?とか、子供はまだ?もしかしてセックスレス?とか、何かにつけて口撃ですよ。過激です…。」
「生徒は性に過敏です。」
他の先生も答える。政治は多恵子に耳打ちして、
「だからネックレスしてないんだ。それは突かれる要素だ。多恵子はもうばれてるから無いなら無いで突かれる。」
「え…。」
耳打ちを解放して、
「生徒は一手二手先を見てますよ。」
「…はい。」
そこへ、
「先生…。」
遥紀が入って来る。政治は、
「あれ、三田君、彼女は?」
「…教室にいます。」
「一人でいたら可哀相ですよ?」
「…大丈夫です。友達同士で話しています。彼女彼女言わないで…隠してるのに。」
「バレバレだ。あれで隠してるつもり?」
「…。」
「ふふふ、かわいいですね。」
「先生、…相談があるんです。」
「え?」
多恵子は、
「彼女の事?」
言うと遥紀は頷く。
「先生でいい?」
「はい…。」
政治は、
「仕方ないですねぇ。世話焼きの私も1年の時の担任として聞きます。」
「…ここでは話しにくいんです。」
政治は、
「では、数学準備室にでも行きましょうか。」
「…はい。」
数学準備室。3人。
「彼女がどうしたの?」
多恵子は優しく聞く。
「…僕って茉衣に何て思われてるのかな?性には疎いかな?寝るのが全てですか?寝たら赤ちゃん出来てしまう。茉衣が悲しむ。茉衣の沈んだ顔は見たくない。みんな抱けとか言うけど抱かないと茉衣に捨てられるのかな?」
政治は、
「そんな事はないね。三田君は優しいね。彼女を思いやるんだ。」
(前日、抱き合った二人)
「無理にしてはいけない。彼女を苦しませるだけだ。高校生には経済力がない。もし、子供ができたとして、家族から同意を得るとは限らない。堕胎することは彼女にとって負担になる。彼女のような性格なら身ごもったら母性が目覚めて離したくないと思う。無理に堕胎させ


