よ。あまりけんかしちゃダメよ。」

遥紀は起きる。

「ハ〜ルカ、泣いてたな。」

抱く。ハルカは喜ぶ。

「ハルカは甘えん坊だね。」

なでなで。

「ん?おちち飲みたいのか?わかった、ママに渡すから。」

遥紀は出ていこうとする。
茉衣は、

「行かないで?側にいて?」
「え?」
「お願い、側にいて?」
「…欲情する。」
「欲情していいから。結婚式のまま浸りたい。」
「茉衣…。」
「ハルカもきっと側にいて欲しいと思うの。」
「…見てればいいの?どうすればいいのかなぁ。」
「側にいるだけでいいの。」


茉衣はハルカに母乳を飲ませている。遥紀は少し欲情してしまう。

(…息子が飲んでいるだけだ。…なんてオレは醜いんだ。)

茉衣は、

「かわいいでしょ?勢いよく飲むの。赤ちゃんにとって、母乳は大切な栄養だから。ね?」
「う…うん。」
「欲情したの?」
「…おかしいな。」
「大丈夫、おかしくない。遥紀は私の大事な旦那さんよ。」


昼過ぎ、沙衣夫婦と郁が来る。
茉衣は、
「昨日は沢山話してたみたいだね。」

と真治に言う。
真治は、

「連絡先聞きました。」

遥紀は、

「家に呼んでまた話そうか。茉衣も知ってるし。茉衣もいればさぁちゃんも話せる、子供達は仲良くできる。ほらね。茉莉と郁はじゃれ合っている。」
「お姉ちゃんだぁい好き☆」
「郁ちゃん大好きだよ。」
「あ…郁が茉莉ちゃん押し倒してる。」

真治は言う。
沙衣は、

「…違うって。あれはじゃれてるだけ。」

茉衣は、

「仲良しなのはいいわ。郁ちゃん甘えててかわいい。」

遥紀は、

「もう少し男になってあの状態だと憎いのかも。」
「かわいい息子に…。」

真治は言うと、

「大人になって男と女を意識する前に仲良しでじゃれあって。それもあの子達にとっていい経験だから。」

沙衣は、真治に寄り添って言う。

「見返りのない仲だから、素敵なんだよ。」

茉衣は言う。

「だね。」

遥紀も言う。