んな郁もお兄さんよ。いつもパパが帰ってきた途端跳ねるの」
「大丈夫?」
「まぁね。幸せの痛みは苦にならないわ。」

真治は沙衣を抱き寄せる。
額にそっとキスして、

「かわいい。」

そこへ、

「あら、寝ちゃってる。沙衣、ラブラブなんだから。お姉ちゃん妬いちゃうなぁ。」

茉衣が来る。

「お姉ちゃん!」
「遥紀呼んで来るね。ハルカ寝ちゃった。」

茉衣は遥紀を呼んで来る。遥紀は眠っているハルカを抱いて、

「よしよし、よく頑張ったね。」

と優しく囁く。
茉衣は、

「ねぇ遥紀、沙衣ラブラブなんだから。額にチューされてるの。」

遥紀は、

「優しく抱いて?」

真治は、

「…それは夫婦ですし僕だって男ですからキスの一つや二つくらいしたいよ。」
「ラブラブ?」
「そうですよ。」

茉衣は沙衣にしがみつき、

「本当によかった。と言う。」

沙衣は、

「真治、大好きだよ。」


その日は終わる。
茉衣と遥紀は、居間でいちゃいちゃ。
(茉莉は就寝)

「真治君よかったね。きちんと聞けたかなぁ?」
「茉衣の世話焼き。」
「まさか米と真治君が知り合いなんてね。世の中は広いようで狭い。」
「うん。」

キス。

茉衣は、

「遥紀キス好きだね。」

言うと遥紀は、

「男ですから。欲には敵わない。茉衣こそ好きなくせに。茉莉との挨拶はキスだろ?」
「それは…最初は愛しい娘にとって肉親は私しかいなかった、それに産まれた時から遥紀の面影があったの。だんだん成長していくと遥紀に似てかわいくなる茉莉。淋しくないしるし。」
「今は?」
「幸せだよ。」

ちゅっ。

「ごめんな、茉衣、本当に茉莉を守ってくれて感謝している。これからも妻として、母としてずっといて欲しい。」
「はい。」

遥紀は茉衣のお腹をさする。


次の日、ハルカの大泣きで起きた茉衣。

「どうしたの?よしよし。あらあら、オムツね。今から換えるね。」

換える。泣き止む。

「ふふふ。遊ぼっか。」

カラカラカラ。

おもちゃを鳴らす。手を動かしているハルカ。

「かまって欲しいのね。ごめんね、抱いてあげれなくて…。ハルカもお兄ちゃんになるの