酷い頭痛と共に目覚めると…




顔のすぐ近くに先生の顔があって、一瞬時が止まったような錯覚に陥る




「え!?」




なんで寝室のベットに先生が…




私の声に反応したのか先生の目がゆっくり開いていく…




「お前」




「えっと…」




状況が全く分からない…




「今後二度と酒飲むな」




え…お酒…?




昨日先輩達とカラオケに行って…その後の記憶が…




「ったく」




そう言いながら先生は気だるそうに寝室を出ていった




え…




朝から心臓に悪い




ベットの下に充電切れの携帯と鞄が置いてあって




充電器に差すと何件か通知が来た




不在着信5件…




そのうちの2件が先生からで、残りの3件は奈緒からだった




急いで奈緒に電話をかけ直すと




「杏ーーー無事!?」




「え…?」




「昨日智から城ノ内先輩が杏のことめっちゃ探してるって連絡きて、電話でないしほんとにびっくりしたー…」




「ごめんね…昨日先輩と先輩の知り合いの人達とカラオケに行ったのは覚えてるんだけど…そこから先の記憶がなくて…
起きたら家のベットに居た…」