ほんの数分しか経ってないのに、気づくと目の前に美味しそうなオムライスとサラダとスープが並んでいて…




「すごい…」




「いただきます」




表情ひとつ変えず先生がそう言うから私も追いかけるようにそう言ってご飯を食べる。




「ん……美味しいーー!」




こんな美味しいオムライス作れるなんて凄すぎる…




「小学生みたいな反応だな」




な…




「子供扱いしないでください!!」




「子供だろ」




「酷い…」




先生を睨むと
冷たい表情が一瞬緩んで優しくなった




まただ…




胸の奥が締め付けられて息が苦しくなる




「傷は大丈夫か?」




そんな感覚も先生の表情みたいに一瞬で消えて現実に引き戻される




「大丈夫です…」




私がそう言うと先生はそこから何も話さなくなった。