え…




「ちょっ…はなしてください!!」




「やだ」




髪に触れる手は弱々しい




「先輩…?」




「守ってあげれなくてごめん」




「え…」




「杏ちゃんに会いに教室行ったら女達に呼び出されたって」




知ってたんだ…




「怪我は?」




「してないです…」




「痛いとこない?」




「はい…」




「よかった…」




先輩と居ると嫌でも優しい人だって気づく




だから突き放せなくなる…