ぶかぶかの白衣が降ってきて全身が熱に包まれた




「着替えろ」




そう言うと先生は保健室に置いてあった予備の制服をベッドに置いて雑にカーテンを閉めた




冷たい言い方




でもいつも通りでホッとした。




着替えを終えて濡れた制服を差し出すとハンガーにかけて外に干してくれる




「ありがとうございます…」




「余計な仕事増やしやがって」




そうだよね…




"迷惑"




朝の言葉がよぎった




ポン




え…




「なんてな」




先生の大きな手が突然頭に乗って




熱が集中していく…




驚いて先生を見上げると




らしくない顔で一瞬微笑んで




「放課後また来い」




まるで夢でも見てたんじゃないかってくらい呆気なく元に戻った