一限の授業が終わると急いで三Aの教室へ向かった。




お昼休みは教室に居なくて会えないかもしれないし早く伝えたかったから




見慣れない三年生の校舎




「城ノ内先輩居ますか?」




一番廊下側の席に座っていた人に声をかける




「図書室に居ると思うよ」




図書室か…




「ありがとうございます。」




早足で図書室に向かう




めったに来ることないからなんか新鮮…




中に入っても人の気配は全くない




だだっ広い室内を探索する様に歩く




進んで行くと一番奥の本棚の影だけ何かと重なって大きく見えた




人…?




正体までたどり着くと、窓から差し込む日差しに色素の薄い髪が照らされて光っていた




本棚にもたれ掛かるように座り込むこの人が多分 城ノ内先輩…




奈緒から聞いた話に思わず納得してしまうくらい整った顔が幸せそうに眠ってる