「奈央、絶対に歌うべきだって。」
奈央は廣瀬の話を聞きながらふとキッズスペースで遊ぶ優を見る。


最近お座りが上手になった優。
その隣で優と遊びながら仁も廣瀬の話を聞いていた。


「今でもYOUの曲を聞きたがっている人はたくさんいるんだ。その人たちのためにも、奈央自身のためにも。」
廣瀬はこうして最近になり奈央を説得している。
「でも、ブランクがありすぎるし・・・。」
奈央は自分の歌に自信がない。


優を出産する前にもう一度歌えるようになった奈央。
どんどんと歌を歌う楽しさが蘇り、廣瀬がスタジオで見ていても、以前のように歌えるようになった。少し手が震えたり、足がすくむことはあっても、ちゃんと声が出る。