「奈央。ありがとう。よく頑張ったな。」
仁が赤ちゃんを抱きながら奈央のおでこに自分のおでこをつける。
二人でぬくもりを感じ合いながら幸せをかみしめた。

奈央も仁も一瞬にして今までのことを思い出す。
どの思い出もかけがえのない思い出だ。

そのひとつひとつに運命を感じながら二人はかみしめていた。


そして心の中で絃に報告する。

絃・・・生まれたよ・・・

元気な男の子・・・


絃・・・ありがとう・・・