「でも、理恵さん、怒ったら怖そうだよね。」
「あー。きれいな顔してるからな。きれいな整った顔の人こそ怒ると怖そうだよな。」
「え?私は?」
「奈央は怖くないよ。」
仁がそう言いながら奈央を助手席に乗せる。
奈央が座ると助手席のドアを閉めて運転席に回ると、奈央が頬を再び膨らませていた。
「奈央が怒っても、何していても、かわいくて仕方ないんだよ俺は。」
そう言って仁が奈央にキスをする。

仁は知っている。こうすると奈央が照れておとなしくなることを。
「ずるい。。。」
奈央が真っ赤になると仁は「可愛すぎんだろ」と奈央の頬を撫でた。

「よし!行くか!」
「うん。」
仁の運転で二人はデートに向かい始めた。