その時、遠慮がちにスタジオの扉が開き、そこに廣瀬が入ってきた。
「このCDは宣伝用に曲を録音しようとして、謝って作動させてたものなんだ。絃は歌わなかったから、絃の声が入っているものが貴重だと思って俺がとっておいた。」
奈央は廣瀬の方を見た。
その瞳には涙がいっぱいになっている。
仁はそんな奈央に気が付きすぐに奈央の隣に向かった。
奈央の背中をさすりながら体を気遣う。
「俺からの最後のプレゼントだ。奈央への。」
廣瀬はそう言って微笑む。
「奈央。ここには絃の録音したギターの伴奏もある。使うか?」
廣瀬の言葉に奈央は仁を見た。
仁が大きく頷く。
その表情が奈央に決心をさせた。
「このCDは宣伝用に曲を録音しようとして、謝って作動させてたものなんだ。絃は歌わなかったから、絃の声が入っているものが貴重だと思って俺がとっておいた。」
奈央は廣瀬の方を見た。
その瞳には涙がいっぱいになっている。
仁はそんな奈央に気が付きすぐに奈央の隣に向かった。
奈央の背中をさすりながら体を気遣う。
「俺からの最後のプレゼントだ。奈央への。」
廣瀬はそう言って微笑む。
「奈央。ここには絃の録音したギターの伴奏もある。使うか?」
廣瀬の言葉に奈央は仁を見た。
仁が大きく頷く。
その表情が奈央に決心をさせた。



