「俺は奈央の声が好きだったよ。・・・絃の曲が奈央の声をひきたてて。二人で立ち向かえば怖いものなんてない。そんな風に思ってた。」
仁がそっと奈央の背中をさする。
奈央の心が泣いていることは仁にはすぐにわかった。
懐かしい過去を思い出し、過去の悲しみに奈央の心が泣いていることに・・・
「歌、もう歌わないのか?」
廣瀬の言葉に奈央は力なく笑った。
「歌えないんです。私。どうしても・・・」
絞り出す声に廣瀬はまだ奈央が絃の死から立ち直ることができていないことを感じた。
「そうか。奈央。」
「はい?」
「絃から預かっているものがあるんだ。」
廣瀬の言葉に奈央は廣瀬の顔をじっとみる。
「いつ渡していいかわからなかった。でも、もう渡してもいいんじゃないかって思うんだ。」
「絃から?」
仁が廣瀬に質問をする。
その質問に廣瀬ははっきりと頷いた。
仁がそっと奈央の背中をさする。
奈央の心が泣いていることは仁にはすぐにわかった。
懐かしい過去を思い出し、過去の悲しみに奈央の心が泣いていることに・・・
「歌、もう歌わないのか?」
廣瀬の言葉に奈央は力なく笑った。
「歌えないんです。私。どうしても・・・」
絞り出す声に廣瀬はまだ奈央が絃の死から立ち直ることができていないことを感じた。
「そうか。奈央。」
「はい?」
「絃から預かっているものがあるんだ。」
廣瀬の言葉に奈央は廣瀬の顔をじっとみる。
「いつ渡していいかわからなかった。でも、もう渡してもいいんじゃないかって思うんだ。」
「絃から?」
仁が廣瀬に質問をする。
その質問に廣瀬ははっきりと頷いた。



