編集作業が無事に終わると奈央はWOMANの編集長に希望を話した。
すると編集長は現在の編集の仕事を続けながら、現場やスタジオでの勤務を増やしてくれると約束してくれた。
いつか奈央のメイクの技術が上がれば専属メイクアップアーティストとして契約してくれるらしい。
まずは自分の技術を向上させる努力をして、その成果を積み上げるしかない。

奈央は編集作業が終わるとすぐにメイクについて独学で勉強を始めた。
見た目だけではなく、コスメ商品に含まれる成分についても勉強をして肌にいいものを見つけることにも熱心だった。

仁も約束通り、奈央をメイクの勉強になりそうな現場に連れて歩いた。
時間の調整はWOMANの編集長に事情を話して理解されている。


奈央は毎日が新鮮で生き生きとしていた。
仁も奈央に影響されて、自分の仕事への意欲が高まっていた。
ヘアケア商品に使う成分の勉強も奈央と一緒にすることが増えた。