愛さずにはいられない

奈央は夢を見ていた・・・

絃の夢を・・・



『絃、遊ぼうよー!』
まだ幼かったころ、奈央が絃の部屋に遊びに誘いに行くと絃はいつもギターを弾いていた。
『遊ばない』
『なんでよー!ギターばっかり。』
『いいだろ?仁と遊べよ』
『いやだ!3人がいい』
『だめ。俺はギターでこれ弾くんだ』
そう言って絃は当時はやっていた曲の楽譜を奈央に見せる。
『この歌好き!』
『いいよな』
『奈央も弾きたい!』
『えー?難しいぞ?』
『いいもん。絃ができるなら奈央もできる』