奈央は目を開けた。
そこには奈央が片づけたばかりのスタジオ。

絃はいない・・・


奈央はふと自分の喉に手をあてた・・・


あの日以来歌っていない・・・


歌えていない・・・


ごくりと息をのみ歌ってみようと大きく息を吸い込んだ時

ズキンッと頭が痛くなり奈央はその場にうずくまった。