『奈央!』
興奮冷めぬままステージ裏に戻ると絃は奈央の体を力いっぱいに抱きしめた。
『奈央。』
『ん?』
突然のことに奈央が目を丸くしているとき絃はこういった。




『最高の思い出をありがとう。』と。




あの時流した涙が最後の涙だっただろうか・・・


結局絃はどうして奈央にしか曲を書けないかその時は教えてくれなかった。
今となっては答えはわからない・・・