『それは・・・』
絃の言葉の続きが気になって奈央が絃の方へ耳を近づけると絃は無邪気に笑った。
『このステージが終わったら教える』
『えー。気になる。しかもずるい!』
『だめ。ほら、もうすぐ出番だぞ。深呼吸して。』
絃に言われるがままに奈央は深呼吸する。
そして大きくてごつごつとした絃の手に奈央の手が包まれて、その手を引かれてステージに上がった。
絃のギターから曲が始まる。
不安になり奈央がマイクを両手で握りしめながら後ろを振り向くと絃は奈央に向かって優しく微笑みながら、奈央をまっすぐに見守ってくれていた。
言葉なんていらなかった。
絃がまるですぐ隣に立っているかのように、奈央は見えない安心感に包まれ気づけばステージを楽しむ自分がいた。
私、歌うことがこんなにも好きだったんだ・・・
そう実感する時間だった。
絃の言葉の続きが気になって奈央が絃の方へ耳を近づけると絃は無邪気に笑った。
『このステージが終わったら教える』
『えー。気になる。しかもずるい!』
『だめ。ほら、もうすぐ出番だぞ。深呼吸して。』
絃に言われるがままに奈央は深呼吸する。
そして大きくてごつごつとした絃の手に奈央の手が包まれて、その手を引かれてステージに上がった。
絃のギターから曲が始まる。
不安になり奈央がマイクを両手で握りしめながら後ろを振り向くと絃は奈央に向かって優しく微笑みながら、奈央をまっすぐに見守ってくれていた。
言葉なんていらなかった。
絃がまるですぐ隣に立っているかのように、奈央は見えない安心感に包まれ気づけばステージを楽しむ自分がいた。
私、歌うことがこんなにも好きだったんだ・・・
そう実感する時間だった。



