昨日も早くに休み今日もお昼までベッドで過ごした二人。
仁は眠くない。
いつもなら奈央も眠くなるような状況ではない。
奈央は絃が亡くなってから、涙を流せなくなったり、そのせいもあるのか頭痛を訴えたり、眠気を訴えることが時々あった。
精神的なものと前にカウンセラーに言われたことがある。
体の調子まで悪くなるほどの苦しみを、絃が亡くなってから7年たった今も奈央は抱えていた。
奈央の母は、通帳を奈央に見せることもずっとためらっていた。自分の娘が絃を好きだったこと、その後苦しんでいることはわかっていた。だからこそ、いつもぎりぎりのような精神状態の娘に過去を掘り起こすようなことを話すのが怖かった。でも、仁と過ごしている娘からは過去の悲しみに今も苦しんでいるようには見えなかった。
だからこそ、通帳を渡して奈央に今こそ過去から抜け出して乗り越えてほしいと思ったのだった。
仁は眠くない。
いつもなら奈央も眠くなるような状況ではない。
奈央は絃が亡くなってから、涙を流せなくなったり、そのせいもあるのか頭痛を訴えたり、眠気を訴えることが時々あった。
精神的なものと前にカウンセラーに言われたことがある。
体の調子まで悪くなるほどの苦しみを、絃が亡くなってから7年たった今も奈央は抱えていた。
奈央の母は、通帳を奈央に見せることもずっとためらっていた。自分の娘が絃を好きだったこと、その後苦しんでいることはわかっていた。だからこそ、いつもぎりぎりのような精神状態の娘に過去を掘り起こすようなことを話すのが怖かった。でも、仁と過ごしている娘からは過去の悲しみに今も苦しんでいるようには見えなかった。
だからこそ、通帳を渡して奈央に今こそ過去から抜け出して乗り越えてほしいと思ったのだった。



