仁はうまく動けない奈央の代わりに通帳を手にした。

その通帳には見えない重みがある。

奈央と絃の過去が今につながっているような・・・

二人が一緒に過ごした証というか・・・重みというか・・・


一言では表せない。


こんなにも簡単に奈央はまだ過去に引きずり込まれるのだと仁は感じていた。