私の人生ってなんだろう。



私の価値ってなんだろう。



ふとそう思う時がある。
そう思い沼にハマっってしまえば、もう抜け出せない。もう地上に戻ることは出来ずに、地中へと引きずり込まれるの。

でもね、唯一の救いって言うんだろうか。
私の小さな抗いって言うんだろうか。

その沼の上には1本の蔦が垂れ下がっていて、私はそれに必死でしがみつくの。
いつ切れるとも分からないくらいに頼りない蔦だけれど、それでも私はしがみつく。

蔦が切れた瞬間、それは私が人生という幕を下ろした瞬間、心が切れた瞬間。
その1本の蔦は、私の心そのものだから。

心と体を繋ぐ糸。

人生の幕を下ろせる紐。

そんな蔦に、私は延々としがみついてる。
切れないように、手が滑らないように。


そう……11年間…延々と……………