「呆れない?」と少し恥ずかしそうに。

「「あぁ」」

「あ、あのね」

「「うん」」

「前々から『ハロウィンは二人でパーティーしようね』と約束してたんだ、ウチの会社今日創立記念日でね休みなの本社は何かあるみたいだけど支店は関係ないから、だから色々朝から仕込んで二人で楽しいパーティーしようと思ってたんだけど誠司君出張が入ってたの忘れていたらしくて…昨日の朝つい『出張と私の約束どっちが大事なの?』ってつい言ってしまったの仕事が大事なのにね…わかってるんだけどね、それでも私が大事って言って欲しかったから…」

「そこで『仕事』って言われて出てきたのか?」と食べ終わった智也が聞く。

「うん、そのまま会社に出社した」