梨沙子は着替えとメイクを終えてリビングのドアを開けた。

「うわぁ美味しそう」とガタガタと椅子を引いて座る。

目の前にはママと智也が座って梨沙子を待っていた。

「「「いただきます」」」と三人で手を合わせる。



「相変わらずスズさんのスクランブルエッグ最高!パンも外はカリカリ中はふっくら、このプチトマトなんか甘くて葡萄みたいな味がする」梨沙子はすごい勢いで食べる。

「そのプチトマト部屋で育てたヤツ」とママが説明する。

「すご〜い」

「そんなにがっつかない、はいコーヒー」と智也がマグカップに注ぐ。

「ありがとう」とでマグカップを持つ。

「熱いから気おつけろよ」

「はーい」とフーフーとさましながらコーヒーを飲む。

「そういえばなんで誠司と喧嘩したんだ?」と食べ終わったコーヒーを飲みながらママが聞く。