「スズナミこわい顔んなよ」とママは立ち上がった。

「フンッ」と智也はフライパンと着けていたエプロンをママに渡し梨沙子をキュッとした。
「梨沙子おはよう」

「スズさんおはよう」と智也をギュッとした。

「相変わらず梨沙子はプニプニしていて抱きしめがいがあるな」

「そう?」

「やっぱり女の子って感じ」

「ありがとう」

「唇にキスしていい?」

「それはダーメ」

「ケチ」

「したらママさんにもしなきゃいけなくなる」

「そこは『そこは誠司に怒られる〜』じゃないのか?」

「誠司君は私に甘いから二人がしばかれるよ」

「「それもそうだ」」と智也とママが笑った。