「梨沙子(リサコ)起きローもう昼だぞー」とベッドに寝ている梨沙子の体を誰かが揺する。

「誠司(セイジ)君もう少し〜」

「だ〜め」

「えーケ〜チ」と梨沙子はムクッと起き上がり体に腕を回す。
「お・は・よー」

「おはよう」と相手も梨沙子の体を抱きしめる。

(うん⁈う〜ン⁈なんか違う?誠司より声が低いしゴツゴツしてる)と体をゆっくり離す。

「ママさんだ〜」とためらわずまた抱きしめる。

「おい、誠司じゃないぞ」

「うん、知ってる」

「襲うぞ!」とベッドに押し倒す。

「それは大丈夫かな?だって後ろに こわい人立ってるから」

振り返るとスカイブルーとホワイトのツートンのエプロンにフライパンを持って腕組みしている 岩岡 智也(イワオカ トモヤ)が睨んで立っていた。