私は、顔は可愛くないけど、頭は学年2位だ。
そんな私の真面目な恋のお話、、とはいかずまあまあはちゃめちゃな恋のお話。



私の好きな人は、一つ上の先輩だ。
安田響也。サッカー部副部長。実力はそこそこ。
高身長、イケメン、ヤンキー。
これでもかというほど、小説にでも出てきそうな人だ。
初めてあったのは、体育祭。
中学生になったばかりの私は、友達とうまくいかなかった。
夜遅くまでラインは家が厳しくて出来ず、当然話についていけず、気づけば端っこをそっと歩くいわゆるインキャになっていた。
別に気にしていたわけではなく、むしろ自分らしいじゃん?と思っていた。
体育祭の練習なんて、暑いし焼けるし、もう何!?と思っていた。
練習の時なんて、ほぼほぼ体調悪いでボイコット。
しかし本番はそうはいかない。
仕方なしに一番簡単な種目、棒とびに出場した。
これは、棒を飛ぶという非常にシンプルな競技で運動神経が壊滅的な私でも簡単にできた。
が、しかし、急に腕を引っ張られたことにより、転んでしまった。
なんたる不覚。
きっと睨み付けるとそこには、見たことのない先輩がいた。
「おい、そこにいたらこけるぞ。」
てっきり怒られて絞られて、リンチされてはらわた取り出されると思っていた私は、唖然として少し笑ってしまった。
「なんなんだ急に、」
すごく困惑していう先輩がなんとなくかわいくおもえ、私にしては珍しく笑顔で
「ありがとうございます。」
なんて言ったのだった。