怖い。


翔平ちゃんが居ない世界で、息して生きてる自分が想像できなくて怖い。


こんなに好きで。


こんなに翔平ちゃんの事でわたしの中がいっぱいになってるなんて知らなかった。







「必ず、帰ってきます」






小さく、そういうアナタは。


切なく微笑んでわたしをみていた。


行かない。



そういう選択はできない。


それでも。


わたしの気持ちはわかる。


その狭間で揺れる、でも自分ではどうしようも出来ないもどかしさ。


翔平ちゃんは、常に戦ってるんだ。


どんな時でも、ずっと。


1人で戦ってる。






「翔平ちゃん」


「はい」


「“最後”にぎゅってして」