膝枕されながら見るのもいいな…。 「翔平ちゃん…」 名前を呼ぶと。 どうしました?と、頭を撫でながら私のほうを見てくれる。 温かい。 その心地良さにまた、瞼がおりてくる。 「……好き」 翔平ちゃんは? わたしに聞く力はもう無かった。 でもその代わりに。 唇に温かい…感触。 右の耳からは花火の音が聞こえた。