ドキッとする。
翔平ちゃんの隣を歩いてるわたしって。
一体どんなふうに見えて──────。
「いやー…ありえないでしょ。どうみたってわたし達より年下みたいだし」
「やっぱり?じゃあ妹とかかな」
ズキっと胸の痛み。
妹…。
彼女には見えないよね、やっぱり。
10歳も違うし。
翔平ちゃんは大人だけど、わたしはわたがしを持ってはしゃぐ子ども。
分かってはいても。
言われると…やっぱり辛いな…。
「アルコール飲みましょうか」
「……え?」
「もちろん、俺だけですよ」
そう言って、屋台に入る翔平ちゃんの背中について行く。
お店には白いタオルを捻って頭にまいているおじさんがいた。
「いらっしゃい!何にするかい?」
「お嬢は飲み物、何がいいですか?」
「…………カルピス」
「じゃあそれと、カルピスのチューハイで」
「まいどありー!!」


