「わー!プール!!」
夏の太陽に照らされて水面がキラキラしている。
翔平ちゃんがプールでもどうですかって言ってくれて早速入ることに。
部屋に置いてあった黄色いビキニの胸元には、ピンクや白、青の造花があしらわれている。
屋上にあるプールの角からそっと足を入れる。
「つめたーー……」
足先から全身に、冷たい感覚がのぼってくる。
ゆっくりゆっくり体を入れる。
この瞬間が…ちょっと苦手。
プールの底に足がつく。
ふー…っと息を吐く。
胸の下くらいの深さ。
水温になれると…。
「きもちー」
「お気に召しましたか?」
翔平ちゃんの声。
プールサイドに目を向ける。
……やば。
黒いパンツに、前開きでフードの付いたプール用の上着を羽織っている。
目のやり場に困る…。
てか、筋肉がやばい…!!


