「全部確認したかー!!!!」


「ひとつ残らず隠せよー!!!」




勇ましい声のする家の中、わたしはもくもくとぬりえタイム。


怒号が飛んでもお構い無し。


もう慣れてしまった。


これが私の日常。


何の変哲もない、
なんの隠し事も、悪いこともない。


これが、わたし…日本一恐れられている白鷺組の娘のありのままの世界。


不満だとか何も無い。


家族がいっぱいいて楽しい。


何より。


わたしにとって、翔平ちゃんがとてもとても大きな存在だった。