少し赤い、翔平ちゃんの顔。


色っぽすぎる。


ドキッとするその表情に目を逸らして、胸からお腹にかけて優しく拭いていく。






「はい、おしまい」


「ありがとうございます」






でもよく考えると何この状況。


今、夜だし?


このまま、翔平ちゃんと……。






「お嬢」


「…何?」






変な妄想してしまって、翔平ちゃんの顔が見れない。


どうしよう…。


翔平ちゃんのことは好きだけど…キスとか、そういう事とか、したいって訳じゃなくて。


いや、できたらしてみたいって言うか…。


これ以上考えたらだめだ。






「こっち向いてください」


「や…やだ」






おかしくなる。






「お嬢」






くいっと顎を掴まれて、無理矢理に顔をあげさせられる。






「顔、赤いですよ」


「うるさい…」


「照れてるんですか?」


「照れてない…!」