「おはよ」
「おはよー、朝陽くん」
まだ眠そうな朝陽くんに挨拶。
今日も、翔平ちゃんにめっちゃ似てる。
あんまり見つめてると怒られるから程々に。
それから、お昼までの授業をぼーっとすごして。
「梨瑚ちゃん、朝陽くん、一緒にご飯食べよ!」
「もちろん!」
「おかずくれる?」
「朝陽くんはいっつもそればっかりだね」
「だって、美味しいし」
どんなに忙しくても、長く家を空ける時以外はお弁当を作ってくれる翔平ちゃん。
今日も、仕事に行く前に作ってくれたらしく。
パカッと蓋を開けると、色とりどりのおかずと真っ白いご飯の真ん中に梅干しが乗ったお弁当。


