「風邪引くとあれだから、温風機あるみたいだし…乾かしておいで、ははっ」
「だから笑いすぎだってばー…」
とぼとぼと1人で温風機に入る。
温かい温風に包まれて幸せな気持ちになる。
もういいかなー…と、外に出る。
「お待たせー」
「ん、行くか」
待ってくれていた翔平ちゃんの左隣に立って手を握る。
それから館内の矢印に沿って、色とりどりの魚をみたり、大きな水槽の中の魚を見て美味しそうだねーなんて話して。
…楽しい時間なんてあっという間。
お父さんと、組員のみんなにお土産を買って外に出る。
「楽しかったー!」
「そうだな」
「ほんとに楽しかった?」
「楽しかったよ、ありがとう」


