アナタと、キスと、銃声と。


「タピ…オカ?」






お店から出てきた女子高生が、美味しそうにストローを吸っている。


プラスチックの容器の中には、人それぞれの飲み物とその底には黒い粒。


ネットでよく見るやつだ!!






「これ!めっちゃ人気のやつだよ!」


「なにこれ、飲み物なのか?」


「うーん、飲み物っていうか…底の黒いのは食べるやつっていうか…とりあえず!たぶん!美味しいから!!」


「たぶんなんだ」







そう言って朝陽くんが笑う。


…翔平ちゃん。


翔平ちゃんと同級生だったら…。






「梨瑚、何にするんだ」


「…え?…あー…これで!」






わたしが指を指したのと別のものを朝陽くんが頼む。


わたしがお財布を出すと。


いいからって言って、ポケットから出してお財布を開く。