アナタと、キスと、銃声と。


…翔平ちゃんにそっくり。


はっとして、頭の中をリセットする。


今目の前にいるのは、朝陽くんで。






「行こ!」






朝陽くんの手を取って、帰り道とは反対の方へ走り出す。


後ろ髪の引かれる思い…だったけど。


振り返ったら負ける。


そう思って、絶対…絶対振り返らなかった。