国木田先生が「席は白鷺の隣な」と、いい関口くんが先生の指差す席にドスッと座る。
ちらっと…関口くんの方を見る。
横顔までもそっくり…。
ちょっとグレた翔平ちゃんみたいな。
翔平ちゃんと同級生になって、隣同士の席で…。
妄想が妄想を呼び、頭の中が幸せ状態。
にやにや口元が緩んでいる時に。
関口くんと目が合った。
わたしを見て一言。
「きもちわりーんだけど」
ひどい言葉。
だけどそれさえもまた胸きゅん。
普段言わないような言葉を翔平ちゃんが言ってるみたい。
これは…楽しくなりそうな予感…?
それからずっと、授業もそっちのけでちらちら関口くんを見てしまう。
その度に、幸せすぎて。
早く家に帰って、翔平ちゃんに逢いたい欲が増し増しになる。


