黒龍族の末裔

準備を済ませて、
すぐに家を出たわたしは

ふと、朝の夢を思い出していた。


『ここは、あなたのいる場所じゃない




あなたの輝ける世界へ』


……


私にそんな世界あるはずないのに。


私は、いつも持ち歩いている
小さなポーチに目を向けた。


なかには、私を捨てたであろう人の
イヤリングと
とある紙が入っている

深い緑色でどこまでも透き通っていて、
一見見ると普通のイヤリングだ。

しかし、普通と違うのは、



中に龍の彫刻が彫られていることだ。