由美は、コンビニに寄って、食材を買ってきていた。
料理が得意なこの人は、たまに、私に、その腕を振るう。

私は食べるものに無頓着で、コンビニ弁当や惣菜で済ますことが多い。というか、料理が出来ない。

この前、毎日カップラーメンを食べていたら、体調を崩してしまったため、こうして、由美は気を使って、ご馳走してくれる。

大変、ありがたい。

「はる、いっつも顔色悪いからさぁ、たまにはちゃんと食べないとね。それに、あたし、はるにめっちゃ勉強教えてもらってるから、お礼もしたいよ」

彼女はそう言っていた。