「ありがと、秋穂。
なんかその言葉が心強いなぁ…。
……本当に篠田くんに、あげちゃおうかな」



「あげなよ!
桃が篠田くんにあげたら、立花先輩もきっと喜ぶよ」




……え、なんで立花先輩?



ん?と首をかしげると、秋穂はニコニコ笑う。




「秋穂、なに笑ってるの?」



「桃、前に篠田くんのこと好きか先輩に聞かれてたからさ、
先輩は、桃に篠田くんを好きになってほしいと思うんだよね。
だから桃から渡すこと知ったら、先輩喜ぶと思う」




あの時は、先輩寝てたじゃん…。



私のことなんて興味ないと思うけどな…。




「……よくわかんないけど、
もし上手くできたら、篠田くんにあげようと思う」




迷惑って言われたら、自分で食べればいいし。