私もその1人だったので、睨まれた瞬間パッと目を逸らす。



すると、ガタガタと後ろから物音がした。



え?と振り返ると、



遠ざけたはずの篠田くんの机が、すぐそばに移動していた。



……え!?なぜ!?



びっくりしている私のことなどお構いなしに、篠田くんは私に机を寄せ、席に着く。そして。




「おい」




一言、とても低い声が飛んできた。




「へ…?
わ、私でしょうか…?」



「てめー以外に誰がいんだよ」




金髪の隙間から覗く瞳が、鋭く私に向けられた。



……な、なんで話しかけられてるの?



説明書にはたしか…3秒以上見てると絡まれるって書いてあったよ?



3秒も見てないよ!?0.5秒くらいだったよ!?