「それ、いつの話?」 立花先輩がいきなり肩を掴んできて、思わず仰け反った。 「え、っと…?」 「もしかして昨日? 絆創膏とか、あげた?」 「え…あの、 はい…」 それがどうかしました?と聞くと、立花先輩の口角が上がった。 「やっぱ、あんなの運命じゃない。 サンキュー、桃奈ちゃん」 「え?あの、………へ?」 立花先輩は私の頭をわしゃわしゃと撫でると、満足げに鼻歌を歌いながら歩いていってしまった。 ……一体、どういうこと?