新聞…。



そっか、蜂谷くん、新聞部だった。



たまに校内新聞をまじまじと見ることがあるけど、



蜂谷くんが書くものは、その交友関係の広さからか、他人のことについての話題が多かった気がする。




「どう?
篠田(しのだ)(じん)の取扱説明書は」




感想を求めてるのか、キラキラした目でじっと私を見つめてくる。



……そう、言われましても…。




「……取扱えないと、思います」



「へ?」



「ただの、注意書きのようでしたので。
誰も、篠田くんに近付かなくなるだけかと…」



「ほんと?
それが目的だから、光栄だな」