バカな子。
関係ないのに。俺がもう諦めてるんだから、いいって…。
無駄なこと、しなくていいよ…。
「返して…!」
「しつけぇよ!!」
「…っ!!」
女の子が再び高校生に掴みかかった時、
高校生の腕時計が女の子の額を掠めたみたいで、
腕時計に血がついていた。
「……っうわ、さすがに流血沙汰はやべぇって」
「さっさと返して逃げようぜ」
さすがにやばいと思ったのか、高校生はピアスを地面に置いて去っていった。
……うわ、すげ。
取り返した…のか?
座り込んだまま、女の子を見ると
女の子が地面に置かれたピアスを拾って、よろけながら立ち上がった。



