最初は怖かったはずなのに。



愛しくて…たまらない。




「……仁、くん」



「もう一回」



「仁くん」



「まだ」



「まだ!!?」



「ほら」



「……仁くん!」



「うん」




仁くんは満足そうに言うと、



頰を赤く染め、目を細めて柔らかく笑った。




その顔…



ずるいなぁ…!!




「…〜〜っ///」



「桃奈?」




恥ずかしすぎて手で顔を覆ったら、



仁くんが不思議そうな顔をして私の顔を覗き込もうとする。




「桃奈。
顔見せて」



「無理です、恥ずかしすぎる…」



「桃奈の恥ずかしがってる顔見たい」




仁くんは楽しそうに、顔を覆っていた手を掴んだ。