『だから強くなるためにケンカしてた』と篠田くんが説明してくれた。
そんな…
篠田くんが恐れられる原因になったの、私だったの…?
「ごめん…
私がもっと強かったら、そんなことにならなかったのに…」
「なんで久我はそうマイナスな考えなんだよ」
「だって…それは人生を大きく変えてる出来事だと思いますし…」
「……ふはっ、
お前ほんと律儀っつーか…」
クス、とまた笑って、篠田くんは色あせた缶ケースを机に置いた。
「ずっとさ、
ここの、裏に書いてあるmomoって名前だけを頼りに探してたんだ」
缶ケースの裏に書かれたその文字に、恥ずかしくなる。
小学生の頃…自分の名前を英語で書くのがカッコいいと思ってて
いろんなものに、momoって書いてた。思い出すと、恥ずかしすぎる。
うわぁーー高校生になってそれ言われるのやばい。ダサすぎて穴があったら入りたい。



