高校に入って、何度か告白された。



そのたびに、名前を聞いて…



その中にいたのが、百華だった。



そして俺が昔会ったことがあるか聞いた時に、『わたしもそう思った!』と答えた。



だから信じて疑わなかった。



百華があの時の女の子。



俺の運命の相手だと。



……でも、違った。




「あの時のこと思い出したくないとか言って、
知らないから言えないんだろ?
本当の持ち主じゃないから、このケースの中身も知らないんだ」



「……忘れてただけよ!」



「もう、その言い訳苦しいって。
嘘をつくな。本当のことを言え」