あの女の子に、もう二度と怖い思いをさせないため。



あの子を…守れる男になるため。



だからずっと百華の隣にいるのに…



俺は……間違っているのだろうか。



ぎゅ、と拳をつくると




「…いてっ…」




割れたピアスを持っていたのを忘れていて、手のひらから血が出てきてしまった。



……ガラス握るとかバカか俺。



まぁ、舐めときゃ治るか。