蜂谷くんはなに言ってんだコイツ、とでも言いたげに私を見下ろす。
……そっか、あれは告白なのか。
どうりで、恥ずかしくて篠田くんのことが見れないわけだ。
「ま、それはよくて。
面白かったのはその後」
「?」
「仁、参加賞も別にいらないみたいな態度だったからさー、
桃奈ちゃんがあげたブレスレット、俺がもらおうと思ったんだけど」
……蜂谷くんがもらったら、私が告白した意味がない。
ジロ、と睨んでみると、蜂谷くんはごめんて!と頭を掻いた。
「それも冗談よ?冗談のつもりだったんだけど。
アイツ、ここ最近で一番キレてたね」